偏屈士日碌

アジカンを筆頭に邦ロックやアニメについてつらつらと。

2014年ベストトラック アジカン編

今回から、何回続くか分からんが、2014年にええなーと思った音楽やら漫画やらを自己満足で紹介していこうと思う。

...分かる方にはお分かりであろうが、確実に某氏のパクリ企画である。リスペクト故のパクリである。もうオマージュなどという曖昧模糊な言葉で誤魔化すことはしなく断言しよう。ファンの方からの非難が怖いからである。
 

んで、最初に何を書こうかと思った際に、色々悩んだのだが、悩んでいる間にアジカンのことばかりが思い出されたので、アジカンのことから紹介することに決定した。というわけで、昨年度のアジカンのことについて書いてみたい。センター一週間前だけど。

 

昨年のアジカンであるが、アジカンとしてのリリースは少な目で、フロントマン、後藤正文氏のソロの活動がメインであった。氏のブログでも自認している。

後藤氏は震災後からコツコツと溜めてきたソロ曲を、初のソロアルバムとして発売した。

アジカンファン、しかもリライトからアジカン聴いてねぇ、という人ならば確実にびっくりするであろう。エモという要素は全くなく、非常にゆったりとした、インディーというか、USオルタナティブというか。残念ながら私は音楽にあまり精通していないので、そういう音楽を形容する言葉がわからないが、まぁ、そんな感じの曲調である。とにかくラフで温かい。どこか懐かしい。生活の片隅にさりげなく鳴っている音楽、といった印象である。

歌詞も、抽象的な表現が多かった初期〜中期アジカンとは違い、非常に生活感の溢れたものになっている。後藤氏の歌詞に「キャバクラ」という単語が出てきた時にはすごく驚いた。勿論、氏がキャバクラに行きたい〜、だとかそういう内容ではなく、メッセージを伝える上での一例として出てきた表現であったが、それにしてもびっくりした。

というか、これはソロの活動に限らず、抽象的な表現が少なくなったという点では「マーチングバンド」以降のアジカンにも共通して言えることではないだろうか。それから、三人称視点での歌詞が多くなった気がする。今までは「僕」と「君」が多用されていた一人称の歌詞であったが、最近では「少女」とか「少年」とかの心情を描写した三人称視点の歌詞が多い。後藤氏の父性本能の現れかしらん、と私は勝手に想像している。

一昨年のアルバム「ランドマーク」ではあいうえお作文式や数字を頭文字にして歌詞を作るなど、色々な試みに挑戦している。後藤氏の進化は止まらない。今後はどういう歌詞になっていくのか、期待である。

 

さて、アジカンであるが、アジカンの新曲はナノムゲンコンピ収録の『スタンダード』、スカパラとのコラボ曲『Wake up!』の二曲のみであったが、どちらも良曲である。

 

 

スタンダードは、まるでアップデート版リライト、といったような曲構成である。Aメロ、間奏を挟んでBメロ、そしてサビで一気にドーン、という初期アジカンらしい曲。だが、音は昔のよりもかなり丸くなっており、全体的な楽器の音も柔らかくなった印象を受ける。そして、やはり私は焦点が歌詞にいってしまうのだが、この曲の歌詞もやはり三人称視点であり、その点でもアップデートされたと感じる。疾走感があり、爽やかで、それでいて落ち着いた曲。

 

Wake up!の方は、スカパラとコラボすると聞いた瞬間どうなるんやろかと思案していたが、流石大御所コラボ、素晴らしく綺麗にまとまった。両者の良さが相殺されていない。それでいて明るくキャッチーである。スカパラアジカンと亀田さんのコラボはやはりすごい。テイストの違うバンドをよくコンパクトに融合したものだと思う。

コラボ曲つながりで、昨年は他にもたくさんの名曲に出会った。スカパラとハイエイタス細美さんとのコラボもすごくいい曲だし、10-FEETスカパラのコラボもかっこいい。スペアザのコラボアルバムもすごく良かった。

 

あ、あれ、良さを紹介するはずが、偉そうにべらべら語ってる記事になってしまったぞ。ファンの方、本当にすみません。なんか物知り顔でほざいてやがるな、程度に流していただければと思います。

 

では。