偏屈士日碌

アジカンを筆頭に邦ロックやアニメについてつらつらと。

ランドマークツアー 大宮ソニックシティ【ネタバレ注意】

行ってから5日経ってしまったが、私は母と一緒に、アジカンのランドマークツアー 大宮ソニックシティ公演に行ってきた。

実は大宮という地は私が昔から親しんできた近所で、私の大きな庭と言っても過言ではないくらいの回数を行っている。なので、まず最初にツアー告知を見た時に「大宮ソニックシティアジカンが来るの!?」と驚いてしまった。「めっちゃ近所やん!」と。言うなれば家の庭の物置小屋でアジカンがライブをしてくれるようなものである。それはさすがに例えがオーバーすぎた。

とにかくそのくらい近所なのだが、一旦帰るのが面倒だったし終わればすぐに家に帰ることができるので、着替えず学校から直接大宮まで行き、駅で母と合流。そして「最初何から始まるんだろうねぇ〜」とか話しながらオシャレなカフェで6時くらいまでかぼちゃタルトを食った後、我々はソニックシティへ。
着いた途端、かなりの長蛇の列がソニックシティ前にずらっと並んでいた。途中からとぐろを巻いていたからぐにゃっと、の方が正しいかもしれないが、とにかく凄い列であった。客層はオシャレな、ヴィレッジヴァンガードに週三通ってます、というような大学生くらいの女性が多かった。東京公演(BEST HIT AKGの武道館)やNANO-MUGENに比べると男性が圧倒に少なかったように思う。そしてカップルも多かった。「彼氏もアジカンも手に入れられてええなぁ」と少し切なくなった。

そんなことを思いながら、長い長い、まさに入口まで遥か彼方状態の地から並び何とか会場内に入り、そしてこれまた凄い列のグッズコーナーにも並んでTシャツとスポーツタオル、ビニールバッグ、ポーチを買った。そうしていたら「開演時間が近付いております」というスタッフ達の声が聞こえてきたので我々は走って座席へ。二人でぜぇはぁいいながら席に座り、20分くらい待っていたらついに公演スタート!ライブのあの暗くなる瞬間の高揚感といったらない。長い行列による疲れや学校による疲れが一気に雲散してしまった。

そしてラップ調の曲("Loser"という曲らしい)でライブ幕開け。開始まで結構バタバタだったが、間に合って本当に良かったと思う。そして席もなかなか良かった。2階席だったのだが、センターの一番前という良席であった。ゴッチや喜多さん、キヨシさんの顔はあまりよく見えなかったが、山ちゃんの顔のみはっきりとよく見えたので満足である。顔ばかりにライトが当たるものだから、暗闇に山ちゃんの顔だけが浮かんでいるように見えて少し怖かった。まぁそれもまたよし。

というわけで長すぎる前置きはそろそろこれくらいにし、本題であるライブの感想を書くとする。

とにかく、素晴らしい公演であった。「サイコー!」というよりは「素晴らしい…!」と感嘆を漏らすような、そんな公演であった。今まであまり入れることのなかったサポートメンバーの加入もあり、とても深いサウンドが会場内に響き渡った。迫力あるコーラス、繊細なギターやキーボードの音色、そして軽快に鳴り響くパーカッション。それらの音が普段のアジカンサウンドと混ざって、何だか新鮮であった。四人だけの演奏も好きだが、サポートメンバーが入るとまた一味曲の感じが変わるものである。

セットリストは、ランドマークの曲の合間に人気曲が少しずつ入る、という構成であった。まさかノーネームはやってくれると思わなかったので本当に感動。新世紀〜やブルートレインをやってくれたのも嬉しかった。ランドマークの曲も生で初めて聴いて、CDよりも盛大なアレンジに興奮した。レールロードや踵〜、マーチングバンド、そしてトリのバイシクルレース辺りの曲に関しては泣きながら一緒に歌っていた。ゴッチのMCの影響やリアル生活の悩みなどの影響もあり、大号泣であった。

ゴッチのMCも相変わらず真摯で、心を打たれた。特にアンコールでアネモネ〜を演奏する前におっしゃっていた、「人生はtoo lateの積み重ねでも、俺は生きたい。震災後そう思いました」(うろ覚え)という言葉には本当に感動してしまった。いつも感じるのだが、自殺志願者が三万人も超えている今の世の中で、「生きたい」とゴッチがそうおっしゃって下さるのには凄く救われるというか、ありがたい。この国に関して色々なことを考え、感じている人が言う言葉には不思議な魔力というか、説得力を感じた。私も明日から頑張ろう、そうその言葉と踵〜を聴いて思ったのであった。

二回目アンコールの岩崎愛さんの弾き語りも良かった。我が儘を言えば一回目のアンコールら辺でやっていただきたかった…というのが本音であるが、それでも、彼女の凄まじい歌唱力には驚いてしまった。一体どこから声が出ているんだろう、と。
ラストの新曲も良い曲であった。映画のタイアップであるらしいので、見に行こうか。迷子犬〜寄りの明るく、アジカンらしい曲でとても良かった。CD発売が楽しみである。


そんなこんなでライブ、何回も言うがとても素晴らしかった。「ええなぁ。ええ夜やなぁ」としみじみとライブ後に感じられるロックバンドもあまり多くはないと思う。やはりアジカンは偉大だなぁ、とまた惚れ直してしまった。またライブに行きたい。ファイナルにも参戦したいくらいである。


というわけで、眠気が限界なので(書いていた当初早朝5時)今回はこの辺で。では。

テスト勉強?そんなの火という魔法と恋に落ちて燃やされました。


追記:一応、今回のセットリストを載せておく。知りたい方はどうぞ。


【セットリスト】


1.Loser
2.All right part2
3.N2
4.1.2.3.4.5.6. Baby
5.AとZ
6.新世紀のラブソング
7.大洋航路
8.ブルートレイン
9.Re:Re:
10.君という花
11.それでは、また明日
12.アフターダーク
13.ラストダンスは悲しみを乗せて
14.1980
15.マシンガンと形容詞
16.センスレス
17.レールロード
18.ノーネーム
19.踵で愛を打ち鳴らせ
20.バイシクルレース
―アンコール1―
21.マーチングバンド
22.リライト
23.ループ&ループ
24.アネモネの咲く春に
―アンコール2―
25.ソラニン
26.東京LIFE
27.今を生きて