偏屈士日碌

アジカンを筆頭に邦ロックやアニメについてつらつらと。

五十音順テーマで文章を書いてみよう企画第一回

母が数日前、誕生日プレゼントに買ってくれたゴッチ語録(第一弾)の影響により、今日から五十音順でテーマを決め、それについて書いてみることにする。何か面白そうやからやってみるかなぁ、とゴッチ語録を読んだ当初から企画はしていたのだが、行動に起こすまで五日くらい掛かってしまった。安定の無計画さである。

五十音順のため初回は「あ」が頭文字のテーマからスタートということで、テーマは言わずもがな「アジアンカンフージェネレーション」について書こうと思う。

アジアンカンフージェネレーション、通称アジカンとの出会いは「新世紀のラブソング」からであった。
当時アニメ銀魂に激ハマリしており、その主題歌を歌っていたDOESも大好きだったので、何か他のロックバンドの曲も聴いてみよう、とレンタルショップで手に取ったのが新曲コーナーの棚にあったアジカンの「新世紀のラブソング」とBUMP OF CHICKENの「R.I.P.」であった。因みにバンプとの本格的な出会いもそれからである。

新世紀のラブソングを聴いて、何だか不思議な魅力に取り付かれてしまった。「何か耳につくぞ!」と。歌詞の意味もよく理解しないまま、ただメロディ中毒者になって聴いていた。まだ中学生だった私にとってこんな曲を聴いたのは初めてのことだったので、かなりの衝撃を受けたのだと思う。

それからは、主にアニメでの縁が多く、それがきっかけでどんどんハマっていった。新世紀のラブソングを借りてから間もない頃、たまたま借りたNARUTOのDVDの主題歌が「遥か彼方」だったり、たまたまCSでやっていたBLEACHの再放送の主題歌が「アフターダーク」だったりしたのである。遥か彼方はレンタルして来いと私に命令する程母がハマってしまい、アフターダークは親子共に「かっこいい…」と惚れ惚れしてしまった。
そして極めつけは「四畳半神話大系」という一つの伝説的アニメとの出会いである。
このアニメがなければ、私はアジカン六枚目のアルバムであるマジックディスクを買うこともなかっただろうし、そもそもアジカンをこんなに好きにもならなかっただろう。このアニメの主題歌であった「迷子犬と雨のビート」が私をアジカンへハマらせる決定打的曲だと言える。イマイチその頃の記憶が曖昧なのだが、迷子犬を聴いてからマジックディスクを聴き、さらにレンタルショップでどんどんアルバムを借りていく…というような調子であったかと思う。本当にあっさりハマってしまった。今でもアジカン以外そのようなバンドはいない。

アジカンの魅力は、馴染みやすいが決して単調ではなく、タイプの幅広い曲は勿論、それに乗っかる美しい日本語詞だと個人的に思っている。初期は葛藤や焦燥感、現在は希望や社会風刺がとても美しい日本語で綴られている。歌詞を見る度うっとりしてしまうというか、「どうやったらそんな表現が思い付くんだろう」といつも感心してしまう。日本語詞を書くきっかけになったというeastern youthの歌詞とも少し違うし、かといって文学的と言われているサカナクションの詞ともまた違う。後藤正文氏にしか書けない美しい歌詞が、メンバーが奏でる美しい楽器の音色とメロディに乗ることによって、独特なアジカンの音楽が作られていっているのだと思う。こんな偉そうなことを書いているとファンの方から怒られそうで怖い。


とにかく、そんな偉そうなことを書いてしまうほどアジカンが好きということである。もうかれこれ新世紀のラブソングとの運命的な出会いを果してから三年が経とうとしている。アジカンとの出会いが少し遅かったのが悔しいが、遅かれ早かれ生きているうちに出会えて良かったと思う。そう思える、本当に素晴らしいバンドである。


二月の新曲も楽しみだ。CD買います。